反社会的人間の戯言

底辺大学卒業の工場作業員の♂である自分を通して反社会的人間の思考回路を観測してみよう。  ※文章が支離滅裂なときが度々あります。

サービスの好き嫌い

皆さん、こんにちは。このブログの筆者のやくひなです。

 

先日父が包丁を砥がないからと、ド素人の自分に白羽の矢が立つことになったのですが、あれ難しいですね。何が難しいって自分が常日頃使っている物じゃないから、成果が分からない。それで満足しているのかも分からないし、方法が適切なのかもよく分からない。なんとなく山姥を想起しながらひたすら砥いでいました。

今の子供って山姥という概念を知っているんですかね。とはいっても自分も三枚のお札くらいしか知りませんが。

まあ、そんなことはどうでもいいのです。

 

 

世の中には色々なサービスが日々生まれている訳ですが、皆さんはどうやってサービスの取り捨て選択をしていますか。暇つぶしに始めたアンケートサイトでは、たびたびサービスへの好感度とかを問われるのですが、その回答にどんな価値を見出しているのか自分にはよく分かりません。

自分にとってサービスへの好感度は選択基準には成り得ないからです。ですので、店員の態度が悪いとか言っている人を見ると不思議に思うことも度々あります。今回はそんな感じで書いていこうかと思っています。

 

 

サービスというものは、3つに分類できるのかなと自分は考えています。

1つ目は自分の時間の節約や自分の行動を拡大する類のもので、2つ目は自分の手には負えないものを他人に外注する類のもの、3つ目は両者を併せ持つ類のものです。

運送業や外食産業、小売業なんかの商品に対価を払う1つ目に、医者や大工などの技術に対価を払うものは2つ目に、レジャーや娯楽などの経験に対価を払うものは3つ目です。

 

このうちサービスへの好感度で選択肢が変わっても不思議でないと思うのは3つ目の経験に対価を払う類のものだけだと思います。というのも、これだけは代替しないという選択を取れるからです。

別にレジャーや娯楽が充実していなくとも死にはしません。精神衛生上良くないというのはありそうですが、直ちに生活に支障をきたす類のものではないですから。

この類のサービスは物質依存ではなく人間の脳構造に依存しているものなので、サービスに人間が関わっている方がいいと思います。機械やAIには快不快の判別は出来ても快不快を知覚する事は出来ませんから。

 

逆に1つ目の商品に対価を払うサービスと2つ目の技術に対価を払うものは、さっさと人間からAIに置き換えられるようになったほうがいいと思います。これらは劣悪なものはさっさと淘汰されるべきです。好感度が有るからと言って劣悪でも許されているというのはよく分かりません。

勘違いされたくないのがここでの劣悪なものとは、介在する人間の態度ではなく、商品の価値です。自分からしてみると飲食店の料金は店内のレイアウトや調理の手間と味に対する価格で、医者にかかった時の費用は診察過程の消耗品費と診断内容への対価です。別に従業員の態度はどうでもいいのです。何かが気に食わなかったらもう行かないだけで、改善させようなんて思いません。

接客態度が悪くても価格の安さや商品の質・技量がいいなら利用したいですし、接客態度が良くても価格が高かったり商品の質・技量が悪いなら利用したくありません。

 

 

「お客様は神様」という言葉がありますが、この言葉を生み出した人は本当に罪深いと思います。当人は意図していなかった使われ方だとは思いますが、言葉は一人歩きするもので、人間は自分に都合のいいように物事の認識を変える生き物です。神様であるなら過剰サービスを要求してもいいと考えるようになるのは当然だと思えます。

従業員は最低限の礼儀を弁えるべきというのは思いますが、本来それは客が要求することではありません。相手も人間ですし、お金を落としても客はサービスを利用させてもらっている立場です。ギブアンドテイクの関係でしかありません。

 

どうしてここまで客側に増長している輩が多いのかと考えると、企業側が客に媚を売り過ぎたというのがあるのでしょうけれども、日本にチップ制度が無いのも一つの要因なのかなと思います。

チップ制度が無い日本だと、「お客様は神様」が無いと客の立場が強いとは言えません。人間は浅ましいので、上下関係に並々ならぬ拘りを持ちます。そんなところに降って湧いた「お客様は神様」という言葉は、消費者の格を上げて対等になるのにちょうどよかったのでしょう。それである程度のバランスがとれていたのに、企業側が自分から格下であるという表明をし始めたので歯止めが効かなくなったというところでしょうか。

 

チップ制度導入はサービスのボーダーは下がると思いますが、平均値は上がると思います。自分の態度が自分の収入に直結するんですから、それなりに賢いならそれなりの態度を心掛けるようになるでしょう。消費者側は出費が増える事となりますが、収入が有るものならチップをもらう側にもなっているでしょうから、まあ、トントンくらいにはなるでしょう。チップを貰えない側の消費者は無駄に増長しなくていいかと思います。質の良いサービスはただじゃないってことが身に沁みるでしょう。

まあ、こんなこと言っちゃいますけど、今更チップ制導入は無理があると思っていますけどね。少子高齢化で保守派の割合が高いであろう日本で、変革を望むのが無茶です。店としてもスタッフに客が付くのは、リスキーとも言えますからね。

 

 

従業員の態度なんてどうでもいいと言っても意外と賛同を得られないので不思議なのですが、多数派は従業員の態度も選択肢に入れてのサービス選択をしているんですかね。

どういう考えをしているのか、教えて貰えたら幸いです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。