反社会的人間の戯言

底辺大学卒業の工場作業員の♂である自分を通して反社会的人間の思考回路を観測してみよう。  ※文章が支離滅裂なときが度々あります。

好きと表現することの抵抗感

皆さん、こんにちは。このブログの筆者のやくひなです。

 

皆さんはそれぞれ好きなことありますよね。周りの人にも知られてることが多いかとは思いますが、誰しも自分だけで完結している好きなことっていうのがあるんじゃないでしょうか。今回は、なぜ自分だけで完結してしまうのか考えてみたいと思います。

 

表現することには何かしらの意味があるのは分かると思いますが、同時に表現しないことにも何かしらの意味があることを皆様はお気づきでしょうか。

熱心に何かを眺めて人がいると、その人の興味が視線の先のものにあるのは周知の事実だと思います。しかし、同時にその周りのものに興味が向いていないことも表しています。

これからなにが分かるかというと、眺めている人は観察対象に視線を向けていることに恥じらいを持っていないことが分かります。みなさんも憶えがあるんじゃないでしょうか。中学生の頃の自分は、ライトノベルをレジに持っていく事が凄く恥ずかしいもののように思っていました。

 

 

好きだけれども大々的に公表するのは忍ばれる事は、その人がコンプレックスに思っていることと何か関係している場合が多いです。アニメが好きなのに隠している人はアニメというものに良い印象は持っていないでしょうし、サッカーをするのが好きなのに隠している人はあまり上手では無い事にコンプレックスを感じています。それでも周りに公表する人もいますが、いったいなにがちがうのでしょう。

それはその物に対する好意に自信が有るかどうかの差です。下手くそでも知識が少なくても、好きなものは好きといえるかどうかの差です。そして、子供の頃の経験の有無です。子供の頃に好きだったものを否定された経験を持つ人は、好きなものを好きと表現しなくなることが有ります。

これが悪いことなのかというとそういう訳ではなく、全てはその人の処世術で、そうやらないと今までやってこれなかった事の裏付けです。

 

自分の部屋には漫画本ライトノベル小説などの紙媒体が1000冊近くあります。しかし、陳列の方法にもこだわりを持っています。こだわりと言ってもできるだけ目立たせること目的とはしていません。むしろその逆で、出来るだけ目立たせないことを目的としての陳列です。これも抵抗感の表れ方の一つでしょう。

 

何故公表しないで隠すような事をするのかと考えると、人間が社会性動物だからということに他ならないと思います。社会性動物は集団で生活するいきものですから、迫害されるのが何より困ります。しかし、中途半端に知性が発達してるいきものなので、他者との違いに過剰と言えるほど反応します。日本人なんかは、昔から集団での生活を刷り込まれてきてるので、なおさらです。表現することで不要な争いを生まない為に、表現しないという方法を取っていると言えるでしょう。

現代はSNSという場で、今までひた隠しにしてきた同好の士を見つけられるようになって、市民権を得たと勘違いしている人が多そうですが、そんなことは全くないというのが怖いことです。

 

自分は好きなものは色々ありますが、それを公言することはあまりしません。それは知識が無いのを理解しているからです。他人とはなんとも面倒かつ自分勝手で、自分の予想より大幅に上だと嫌悪の感情を抱き、自分の予想より下だと落胆の感情を抱くものです。落胆される事を承知の上で何故公表しなければならないのでしょう。

そして、他人との関わりを持ちたいとも思わないので、好きなものは特に無いというのです。会話の取っ掛かりを自分から作らないというのが自分なりの処世術と言えるはずなのです。しかし、人間の脳は不思議なもので、好きなものは無いと聞き続けると本当に好きなものは無いと判断し始めます。そのせいもあり、自分が好きなものはなんなのか、よく分からなくなっています。自業自得ですね。

別に他人に嫌われたい訳ではありません。ただ必要以上に好かれたくないだけです。社会性動物だからこそ自分が生きやすい為には社会を隔絶するための行動をしなければならないというのが何とも笑える話です。

 

 

大半の人は、隠さざるをえないから自己完結しているだけで、したくてしている人は多くないと思います。自分の受け入れられないものを迫害するのではなく、見なかったことに出来る人が増えたらいいなと思っています。

 

これだけ書いてあっても、碌な情報無いなと思われる人もいるかと思いますが、正直申しますと社会不適合者の自分から学ぶことなんてさしてありません。それでもまあ一つ言うとするならば、”自分の心に嘘をつくような生き方をしてはいけない”ってことでしょうか。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。